イントロダクション&
ストーリー

なっちゃんとこんなことばかりして暮らせたらいいのに

『海辺の生と死』『アレノ』『愛の小さな歴史』『あざみさんのこと』『アララト』など高い文学性と街に生きる人々の生と性を独自の視線で描く手法から、孤高の映像詩人と謳われる越川道夫監督の最新作『路辺花草』。生活に苦しみながらも、路の片隅に咲く花草を愛しささやかに生きる男女二人の生活を、時に優しく、時に激しく描写する。『背中』『さいはて』に続く越川道夫渾身の3部作最終章。

画家のナズナは、恋人のキタムラとの壮絶な生活に精神のバランスを崩して、キタムラの元から逃亡する。出版社に勤めるコタロウの部屋に逃げ込んだナズナは、そのままコタロウと生活を共にする。花や草を愛する優しいコタロウの愛に包まれてナズナの気持ちも落ち着きを取り戻していく。しかし、コタロウの勤める出版社が潰れて収入がなくなった事により徐々に二人のささやかな生活にも、亀裂が生じ始めるー。

ヒロイン・ナズナには、舞台や映画、テレビで活躍する実力派俳優・佐久間麻由。愛されながらも繊細で壊れやすい主人公を迫真の演技で魅せる。また、多くの監督に愛され話題作の出演が相次ぐ遊屋慎太郎が、花草を愛し、ナズナを愛するコタロウを優しく演じる。その他、キタムラ役の永岡佑が鬼気迫る演技で脇を固める。

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